課題・活動

課題

 以下のような多岐にわたる水素関連材料を対象とした解析技術の専門家らに講演を依頼し、あるいは研究動向調査を実施し、今後の課題に関する最先端の情報を共有します。

  1. 水素の製造や高純度化のための材料(第1分科)
  2. 水素の高密度化のための材料(第2分科)
  3. 水素に対する高耐久性をもつ材料(第3分科)

 さらに、解析技術を以下のような例示で分類し、今後の情報共有やデータベース化に繋げます。

  1. 水素濃度(サブppmから%オーダー)
  2. 水素分布(2次元・3次元、ゆらぎ)
  3. 水素結合性(分子、原子、イオン、共有結合、その他)
  4. 水素ダイナミクス(短・長距離、反応性)
  5. 水素関連触媒性(解離、再結合)
  6. 水素周辺の材料組織・微細構造
  7. 水素周辺の界面状態
  8. 水素化物に関する原子・結晶構造・電子構造

活動

 以下のアプローチで解析技術の現状と将来を総合的・俯瞰的に検討します。

  1. 多様な計測技術の優位性・課題・今後の展開などの情報を共有する。
  2. より高精度・短時間での解析などを目指して、複合的な計測技術を確立する。
  3. 計測技術の限界打破や可視化・予測化のために計算材料科学との融合を図る。
  4. 産業界が直面する課題解決のための新たな水素機能解析技術を提案・実証する。

定例委員会( 総会および講演会)

 総会は年4回をめどに開催し、委員会運営に関する審議にとどまらず、2020年以降を見越した大学・国公立研究所からの最先端のシーズ提供ならびに可能な範囲で産業界からのニーズ提供の場とします。また講演会は委員以外の専門家を招いて最新の情報を収集します。

研究動向調査

 国内外の研究拠点への訪問やワークショップなどへの出席を通して有益な研究動向を収集し、定例委員会などで報告します。

出版

 材料中の水素機能解析技術に関する最先端の知見を刊行物として出版し、啓発および情報・課題共有した若手研究者・技術者育成を目指します。